【評価の不透明さ】

組織で働く上で、「自分の頑張りが正当に認められているか」という実感は、前向きに業務に取り組むための強力な原動力となります。しかし、その根幹を揺るがす【評価の不透明さ】は、従業員の心に深い影を落とし、静かに、しかし確実に離職を決意させる大きな理由の一つになりかねません。

評価の不透明さが招く不満の典型は、評価基準がブラックボックス化している状態です。「何をどう頑張れば昇進・昇格できるのか」という明確な目標設定がないまま、期末に突然、納得のいかない低い評価を下されれば、誰しもモチベーションを失います。
また、客観的な成果よりも、上司の個人的な好き嫌いや、社内営業の上手さばかりが評価に直結する「えこひいき」が横行している職場も問題です。自分よりも明らかに成果を出していない同僚が、上司に気に入られているという理由だけで出世していく姿を目の当たりにすれば、会社組織そのものに対する信頼は完全に崩れ去ってしまいます。

さらに、ミスをした時は厳しく責め立てられるのに、目標を達成したり業務改善を行ったりした時は「やって当たり前」と一切評価されない減点主義の社風も、挑戦する意欲を失くしてしまうでしょう。
正当な評価は、従業員の成長意欲と帰属意識の源泉です。何度アピールしても評価軸がブレ続け、自分の努力が正しく報われないと感じるのであれば、そこはあなたの才能を咲かせるべき場所ではないのかもしれません。自身の成果を客観的な指標で評価し、フェアに称賛してくれるフラットな組織へ身を置くことは、キャリアを正しく積み上げるために不可欠な一歩です。